本日の稽古

2014年4月12日 稽古

 

本日は星野先生の代稽古でした。

 

前受け身で道場二周:前に足を回し過ぎるのではなく、気持ち上方向にもっていき回転の力を殺して、静かに足を下ろして受け身をとる

 

力を抜くことを、腑抜けにすることと勘違いしてはいけない。力は使っているが体全体の力が相手に伝わるように腕、足、体幹が一体となって動くようにする。足先まで氣を通し、しっかり畳に根を張る感覚を意識する。

 

相手に頑張られても、ある意味「強引」につぶせることも大事。腑抜けの技ではだめ。片手交差取りの最終動作で相手をしたにつぶす稽古。間違っていると相手は後方には下がるが、下方につぶされない。

 

一教一人技:手だけではなく、体全体で手が自然に上がるようにする。腕を突っ張ってはいけない。その後2のタイミングで腕を下ろす時は一点はその場に保持して、重みを下にして腕を下ろす。決して腕の力で下ろすのではなく、重力を利用して自然に下ろす。

 

片手交差取り呼吸投げ:どの技でも同じですが、相手に持たれたところは一番動かしにくいところ。そこはほっぽっておいて、残り全体で入り身をすること。ただし、楷書でやってるように相手の気を前方に導く感覚です。でも、決して腕だけで導かないように。あくまでも、一点に自然に腕が付いていく感覚。

 

片手取り転換呼吸投げ(恩師の御衣):転換時に相手の氣を導ければ必ずしも一点を持たれた手首まで近づけなくても転換は出来る。その時人差指で相手の手を若干前方に導く。

転換後は相手の立場に立つ。このとき相手と一体感が持てる場所に立つこと。離れてはだめ、前過ぎても後ろ過ぎてもだめ。

導くときの受けの方が氣になり、自分の導くべき方向に氣を向けないことが多い。これでは到底、導けない。とにかく氣は導く方向に向ける。

 

肩取り一教入り身:相手の手を払って転換(後方にさがること)。その時、自分の腕はあがらないのは当然だが、ある方向は、相手の腕が下がる。その真上方向が相手の手が上がる方向。いったん相手の腕をあげて再度、片方の手を使って下方に崩した時は自分の一点の下に相手の腕が来るようにし、相手が起き上がれないようにする。

 

肩取り一教転換:いったん転換して相手を前方に崩すまでは入り身と同じ。その後相手の背中方向に入るが、十分に入ること。そうしないと、自分の体がじゃまになり、相手を下方に十分崩すことが出来ない。相手が崩れれば、氣をそのまま後ろにやって、一点から、後方および下方に導く。

 

胸突き転換小手返し:受けを先ずは突かす。その時、途中で手を取ろうとして、受けの気を止めてはいけない。受けに十分気持ちよく突かした後にその腕を導き、一瞬間をおいて相手が自分の前に来た時に一点から相手の体全体を下方に崩して再度上にあげ、さらに別の手を使って下方に受けの体全体をつぶす。

 

胸突き転換小手返しかかり稽古:あせらないこと。導きが遅れないこと。相手の手をみていれば遅れます。

 

今日の指導テーマは投げは足先に氣を配り、畳をしっかりとつかむことによってその力全体を相手の崩しに利用するよう意識して稽古することでした。塩屋先生がおっしゃっているいわゆる、手と体がバラバラにならないことだと解釈しました。加えて地面の力も「利用」する感覚でしょうか。